デイヴ・スキッパーの初アルバム『エリヤーフ』と、同時発売する森田潤の2ndアルバム『Sonus Non Capax Infiniti』のリリースパーティー!LIVE録音は、会場の落合「soup」のBandcampでも公開されます。
For me, Soup is the most important and best-sounding live space for noise and the experimental/underground music scene in Tokyo. It is the venue I have played most at, and this particular event has two special reasons.
1) This will be a small unofficial release party for Jun Morita and Dave Skipper’s new albums, released just 2 days beforehand.
2) We will record the show for planned release on Soup’s bandcamp page, to help support and maintain this crucial venue! The artists who will play span a wide cross-section of approaches to noise, all making cutting and visceral sounds to shake the whole person – mind, body, and spirit!
2020/7/25 SAT 19:00〜24:00
●19:00-21:30 第一部:TALK「山本精一解体新書」
Anatomical Tables of SEIICHI YAMAMOTO(+無料配信)
ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるうフレンチをいただきながら体感する山本精一の音楽生活41年。
出演:山本精一 聞き手:宇川直宏(DOMMUNE)、佐藤薫(φonon)
ゲスト:大友良英、一楽儀光(ドラびでお)司会:伊東篤宏
●21:30-24:00 第二部:LIVE「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」(+有料配信)
ブルゴーニュの泡泡が弾け飛ぶシャンパンをいただきながら体感する山本精一の脳内音楽とマスターピース。
■LIVE1:山本精一 SOLO ■LIVE2:山本精一 with LIVE GUEST
■SEIICHI YAMAMOTO ONLY DJ:MOODMAN with LIVE GUEST
COVID禍中2020年のオメガなる一枚は、日本で活動する現役のキリスト教宣教師で、モジュラー・シンセの伝道者でもあるデイヴ・スキッパーの初アルバム『エリヤーフ』だ。モジュラーや数々の機材を駆使したアブストラクトな電子音と、リアルでフィジカルなコンクレート音を組み合わせて描写されるのは、旧約聖書の一部で古代ユダヤ歴史書のひとつ「列王記」に登場する預言者エリヤ(エリヤーフ)の物語。ただし、ここで聴かれるその音(物語)は、揺るぎないテンションと巧みな構成力に支えられた、紛れもないノイズ・ミュージック。スピリチュアル・ハーシュ・ノイズである。
インダストリアル/ノイズ・ミュージックのあるアスペクトとその出自には、サイケデリックに端を発するペイガニズム~ネオ・ペイガニズムとの親密な関係があり、そこから派生し専らアンダーグラウンドな活動を続ける反語的クリスチャン・ノイズ・ミュージックは世界中に散在する。しかし、その心性/思想性において、このアルバムほどCCM (Contemporary Christian Music)に近似したコンセプチャルで反啓蒙主義的な作品は稀だろう。もっと驚くべきは、その音が一神教や宗教一般にさえ縁遠いジャパノイズ・カルチャーから出現したことだ。ノイズ・ミュージック・ファンだけでなく、ヘヴィ/エクストリーム・ミュージック・ファンにも絶対の強力推薦盤!
COVID禍中2020年のオメガなる一枚は、18年発表の1stソロ・アルバム『L’ARTE DEI RUMORI DI MORTE』が話題となった森田潤による2ndソロ作品『Sonus Non Capax Infiniti』だ。モジュラー・シンセによる即興的自動演奏を核とするソロ・オーケストラに、齡70超の匿名夫人マダム・アノニモ、山崎春美や佐藤薫のほか、フルート奏者Miya、ヴォイスのNadiah Soraitら豪華アーティストを迎え、78分におよぶ音楽絵巻を披露してくれる。超散文的電子音楽として特異な評価を得た前作から、ブレイクビーツ、ハウス、ジャズ、ワールド・ミュージック……をDJメソッドの批評軸で倒錯させるユニークで跛行的なリズム・メイキングと、あらゆる音響要素を変換する媒介子としてのモジュラー・シンセによる音楽的発展を示す本作は、地球的アンチ・オリジナリティにまで昇華されている。
同時に、COVID禍と近代史をテーマにした強烈なトラック「Dancing Pain」と「Modus Vivendi」にも着目してほしい。これは、21世紀に蘇った“激動する20年代”のエポック的作品である。タイトルは、直訳すると“音は無限を含まない”──人間固有の聴覚体験を指している。さらに、初回プレス限定でライブ録音ボーナスCDが付録に! 本編と合わせ全尺150分を超える大作だ。
モジュラー・シンセによるソロ・オーケストラ第二巻!モジュラー・シンセ奏者/DJとして独自一貫の深化を続ける森田潤から待望の2ndソロ・アルバム 『Sonus Non Capax Infiniti』が到着。マダム・アノニモや山崎春美など豪華ゲストを迎え、78分におよぶ圧巻の音楽絵巻を展開する。動画は、フルート奏者Miyaを招いた「トラック06) Der Sturm」。
ワールド・ミュージック、ジャズ、エレクトリック・サウンドなどに幅広くコミットするDJとしてクラブやホテルでプレイするほか海外にも遠征。クラブ・ジャズ系”afrontier””Vin Rouge”、ワールド・ミュージック系”地中海ヴァカンス””Midnight Souq””Séduction Tropicale”、エクスペリメンタル系”The Prince of Darkness”、ハウス系”Perfect Love Affair”等、多くのイベントにレギュラー参加。blackmadras名義で楽曲製作も行い、OMAGATOKIやVillage Musicからリミックス作品も発表。レア・ヴァイナル復刻のマスタリング・エンジニアとしても評価され、ホセー・アントニオ・メンデス等の再発盤がベスト・セラーになっている。現在はモデュラー自動演奏に即興を組み合わせたパフォーマンスでもライブ活動中。2018年5月に上演の芥正彦企画/演出によるノイズ・オペラ「カスパー」の音楽を佐藤薫と共に担当。
φononよりソロ作品『L’ARTE DEI RUMORI DI MORTE』『SONUS NON CAPAX INFINITI』と『60SNIPPETS』のほか、モジュラー・シンセのコンピ『Mutually Exclusive Music』シリーズ、謎の匿名老嬢マダム・アノニモの『il salone di Anonimo』を発表。また、24時間ライヴ演奏番組『MORITA SYNTHESIS 24HRS』のネット配信など、真に八面六臂の活動を展開する注目の音楽的倒錯者。
『騒音書簡』を毎月掲載中の鈴⽊創⼠と、森⽥潤による共演盤Sô-si Suzuki+Jun『Vita Nova』がSHRINE.JPより2023年10月20日リリース!
英国出身の現役キリスト教宣教師。モジュラー・シンセ伝道者。古代の啓示と現代のハーシュ・ノイズを織りまぜた混交物への集中探査によってパラダイムを打ち砕く、ソニック・タペストリー職人。2010年より東京を中心に活動する。アナログモジュラー機材を中心とした200回以上のライヴ・パフォーマンスをクラブやキリスト教会で展開。“Tokyo Festival of Modular”や”Heavier Than Jupiter”などのイベントを主催し、サイケデリック~ノイズ~アブストラクト──聖書とノイズの関係性を求め研究に邁進中(www.TheWordOnNoise.com)。
発信する新たな音響世界が国内外から注目を集めるモジュラーシンセ・パフォーマー/プロデューサー。“Tokyo Festival of Modular”を主催するほか、欧州から、北米、アジア各地でのフェス出演やワークショップを敢行。また「Greg Hunter」とのプロジェクトやギタリスト「SUGIZO」との共演、「Coppe’」のプロデュースなど、精力的に活動する。