BaBaQue: Un poco de miedo

Hosoi Hisato

『ババケ、ちょっとこわい』──佐藤薫(EP-4)監修による新レーベル「φonon (フォノン)」発動第三弾。

チルドレンクーデター首謀者・ホソイヒサトによる27年ぶりのセカンド・ソロ・アルバム。

佐藤薫とは80年代から交流のある京都拠点のバンド、チルドレンクーデターの首謀者ホソイヒサトによるソロ・アルバム。切れ味鋭いノイズとビートが聴く者の脳裏に潜む闇の記憶を不気味なまでに挑発する。かつてチルドレンクーデターのカセット・ブックを制作・リリースしたペヨトル工房の今野裕一がライナーノーツを担当。

ホソイは’83年に”謎の少年楽団”としてカセットブック『チルドレン・クーデター』を発表して話題となり、現在も活動を続ける”チルドレンクーデター”の首謀者として、またボアダムスのオリジナルメンバーとして知られるなど、10代の頃から関西アンダーグラウンド・シーンを支える要人のひとり。そのホソイの実に27年ぶり2作目となるソロ・アルバム『BaBaQue(ババケ)』は、作曲、ベース、サンプリング、ループ、素材コラージュ、シンセサイザー演奏から打ち込み、ミックスなどの制作工程をホソイ自ら手がけたのちに、佐藤薫が最終調整で協力した渾身の1枚だ。

タイトルはサルバドール・ダリの「Babaouo」の語呂に魅了されたことをきっかけに思いついたもの。ホソイらしい不穏なノイズや攻撃的なビートが次々と襲いかかる(ちょっとこわい)曲が揃っている。EP-4 unitPのために制作したトラックを用いた曲や、自身の27年前のファースト・ソロ『GEORGIA!』の曲をサンプリングしたものなど、トラックメイカーとしての手腕もいかんなく発揮。チルドレンクーデターの最新作『Fear of Liberty – 自由の恐怖』に収録されていた「気違いソテー」の完全宅録テクノ・ヴァージョンもボーナス・トラックとして追加されている。

『音で文学や映画や哲学のエッセンスを[やる]のはたまらない』 今野裕一

作曲, サンプリング, ループ, コラージュ, ベース, シンセサイザー, ミックス: ホソイヒサト
サウンド調整, プロデュース: 佐藤薫
アルバムスーパーバイザー: Nakamura Yasuyuki
カバーアート, Photo & Design: ホソイヒサト

ライナーノーツ:今野裕一(ペヨトル工房)
SPF-005 ¥2,000 (税別) 2018年9月21日発売

 

BaBaQue cover 裏面
BaBaQue cover 裏面

外部関連リンク

BaBaQue ペンギン
BaBaQue: Un poco de miedoチルドレンクーデター公式 Discography

制作者が語るBaBaQueチルドレンクーデター ArtDump やんぐの衛生日記

 

LʼARTE DEI RUMORI DI MORTE

JUN MORITA

「φonon(フォノン)」発動第二弾。未来主義的超散文モデュラー原動機を操る森田潤の初ソロ!

■その第二弾となる2セットの1枚にラインナップされたのは、都会の夜を徘徊しながら空間を切り裂くサウンド・モデュラリスト、森田潤。DJ、映像作家、クリエイターとして活躍する森田による混沌と恍惚の美学をディスクに凝縮。あらゆる音のエレメンツを、ノイズのカケラでさえも、マッシヴに乱反射させて危ういサウンド・コラージュへと進化させる類い希な音響センス。2018年5月に上演の芥正彦企画/演出によるノイズ・オペラ『カスパー』の音楽を佐藤薫と共に担当するなど、フィールドや手法を越境する森田の新境地がここに!

『それは、常にアクチュアルな感覚刺激としての未来に、リニアな未来にはない不規則に圧縮・伸長された特異点として位置している』 ……佐藤薫

 

Allopoietic Factor

φonon V.A.

「φonon (フォノン)」発動第二弾。山本精一のPARA、自身のソロ・プロジェクトkruispuntなどで活動するほか、佐藤薫とEP-4 [fn.ψ]でも活動する家口成樹が編纂した10組のアーティストによるエレクトロ・コンピレーション!

■レーベル第二弾となる2セットの1枚にラインナップされたのは、シンセ奏者/サウンド・クリエイター/プロデューサーの家口成樹が選曲/編纂したコンピレーション・アルバム。PARAやEP-4、自身のソロ・プロジェクトkruispuntなどで活動する寡黙なる男が、その鋭い触覚で国内エレクトロ系アーティスト10組をチョイス。

若手からベテランまで含めたその10組のアーティストは──
ZVIZMO/TURTLE YAMA/bonnounomukuro/Singū-IEGUTI/Yuki Hasegawa/4TLTD/Natiho Toyota/black root(s) crew/Radio ensembles Aiida/EP-4 [fn.ψ]──(収録順)

『Bluetooth=青い歯に噛み付かれたヘッドフォンを通して、あなたの身体にあらたな回路が繁殖してゆく音が聴こえる』……大谷能生

■アーティスト情報
Track 1
ZVIZMO
伊東篤宏とテンテンコのデュオユニットによるストレンジ・テクノイズ。テンテンコの電子ビートと伊東のOPTRONが生み出す新鮮なアンサンブルが魅力。

Track 2
TURTLE YAMA
KOPYこと呉山夕子(THE CREAMS/ex.water fai)とカメイナホコ(三田村管打団?/MOONFACEBOYS/トンチトリオ/ex.ウリチパン郡etc.)によるエレクトロニカ・デュオ。

Track 3
bonnounomukuro
MPC2000をメインに楽曲制作を開始。2013年に日野浩志郎氏 (goat, bonanzas) 主宰のカセットレーベル《birdFriend》からリリースした「Mindows」が話題に。

Track 4
Singū-IEGUTI
KIYO(Drums)とKETA RA(Guitar)の兄弟ユニットSingūと、家口成樹(Synth)のコラボユニット。電子音やジャズ、ノイズなどをベースに、重層的な音像を描き出す。現在アルバム製作中。

Track 5
Yuki Hasegawa
ドラマーとして多くのバンド活動を経た後にソロ活動を開始。エレクトロニクスを駆使しつつ、時にはドラマーとして、音像空間を構築しながら内なるイメージを呼び起こす。

Track6
4TLTD
電子音楽家RUBYORLA(ルビオラ)による隠密新プロジェクト。4トラックのカセットMTR時代の初心に返り、ミニマムながらマックスの音造りを志す。

Track 6
Natiho Toyota
ダンスや演劇の音楽やアート系インスタレーション音楽を中心に活動。アンビエント、エレクトロニカ、ノイズなどを消化し、空間を立体的に考察したサウンドデザインを行う。

Track7
black root(s) crew
黒いオパール(kuroi black)を中心とした不定形電子音集団。本作は田上敦巳(ex.goat)とYuki Hasegawaを加えた音源をベースに、新たなビートと方向性を加え再編集。
Track 9
Radio ensembles Aiida
異色のパフォーマーMizA.ukiによるソロユニット。複数のBCLラジオの受信音や、ターンテーブルの回転によるビートをコンダクトする電波サーフ。φononよりセカンドCDを発売中。

Track 10
EP-4 [fn.ψ]
家口成樹とEP-4の佐藤薫のユニット。ノイズでありアンビエントでもあるという対語的多面的要素を融合し音のアマルガムを構成する。φononより初CDを発売中。

From ASIA (Radio Of The Day #2)

Radio ensembles Aiida

BCLチューナーを抱えて訪れたアジアの街角でのフィールド・レコーディングで構成された不思議空間を創出

2017年11月ファーストアルバム「IN A ROOM (Radio Of The Day #1)」をVLZ PRODUKTから発表し、異例とも言える好セールスを記録。この「From ASIA」は同じRadio Of The Dayシリーズの第2作となる。

2017年11月ファーストアルバム「IN A ROOM (Radio Of The Day #1)」をVLZ PRODUKTから発表し、異例とも言える好セールスを記録。この「From ASIA」は同じRadio Of The Dayシリーズの第2作となる。

前作では自室の音風景を切りとり繊細かつ大胆な不思議空間を表現していたが、本作ではタイトルどおり、BCLチューナーを抱えて訪れたアジアの街角でのフィールド・レコーディングで構成された不思議空間を創出している。
つまりその不思議が、待ち受け開放から本来の開放を求める不品行な能動へとシフトしたのがこの作品集だ。彼女とラヂオの出会う世界をひとはラヂオデリアと喚ぶ!※Radio ensembles Aiida ファーストCDも発売中!

Radio ensembles Aiida inaroom

IN A ROOM (Radio Of The Day #1)
VLZ Produkt
https://www.vlzprodukt.com/

OBLIQUES

EP-4 [fn.ψ]

EP-4の佐藤薫とPARAやEP-4のサポートなどマルチに活動する家口成樹の2人によって2015年に組まれたユニットEP-4 [fn.ψ]。

ラップトップ・ガジェット、シンセサイザー、エフェクターなどが織りなす即興的音の立体空間は、ノイズでありアンビエントでもあるという対語的多面的要素を見事に融合した音のアマルガムを構成する。

「OBLIQUES」は2017年6月大阪で行われたライヴの演奏を収録した作品だ。フィールド録音の変調や現実音を切り取って即興編集される佐藤のソニックスコープと純正律チューニングを自在に操る家口の重畳的シンセサイザーが、ときにストリームのように、ときにはフィルミーに立体的な音空間を織りなす。ライヴ丸ごと60分、ノンストップのノイズ・セット!※ [fn.ψ]=[ファンクション・サイ]

『二人の演奏者の強固な意思によって秩序立てられた音場は、地中やら成層圏やらを軽やかに漂いながら、突然真空から生え出た巨大な構造物のように振る舞う』 ……山本精一

NEW ALBUM 山本精一『CAFÉ BRAIN』リリース記念 LIVE

2020年7月19日(日) @京都 UrBANGUILD/アバンギルド

19:00 開場 20:00 開演
電話:075-212-1125
メール:info@urbanguild.net
URL:http://urbanguild.net
VJ: 井上理緒奈 Sound Operator: 井上潤一
前売:3,000円 (+ドリンク) 当日:3,500円 (+ドリンク)

──新型コロナウイルス感染予防対策により座席数が制限され、前売と当日売を合わせて30名様限定となりますのでご了承ください──

※両会場共に当日は必ずマスクを着用してください※
※7月19日@アップリンク京都と25日@アップリンク吉祥寺のイベントは会場の都合で中止になりました※

 

2020年7月25日(土) @ SUPER DOMMUNE
山本精一有観客有配信ディナーショー「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」

18:30開場 19:00開演 24:00閉演

●19:00-21:30 第一部:TALK「山本精一解体新書」
Anatomical Tables of SEIICHI YAMAMOTO(+無料配信)

ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるうフレンチをいただきながら体感する山本精一の音楽生活41年。
出演:山本精一 聞き手:宇川直宏(DOMMUNE)、佐藤薫(φonon)
ゲスト:大友良英、一楽儀光(ドラびでお)司会:伊東篤宏

●21:30-24:00 第二部:LIVE「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」(+有料配信)

ブルゴーニュの泡泡が弾け飛ぶシャンパンをいただきながら体感する山本精一の脳内音楽とマスターピース。
■LIVE1:山本精一 SOLO ■LIVE2:山本精一 with LIVE GUEST
■SEIICHI YAMAMOTO ONLY DJ:MOODMAN with LIVE GUEST

 

山本精一『カフェ・ブレイン』2020年7月16日(木) 発売 !!

φonon Album CAFÉ BRAIN

山本精一『カフェ・ブレイン』
待望のソロ・アルバムが4年ぶりの登場

COVID-19禍中にお届けする最新作は、リビングレジェンド山本精一による久々の完全ソロ・アルバム。
自身のライヴで使用した音源やライヴ録音などを素材としながら、 新たな演奏を加えてアレンジ。
山本の脳細胞から多層的に分泌漏れしたたる、諧謔と知性そして狂気と浪漫の音風景──

φonon Album CAFÉ BRAIN
詳細 COLLECTION > CAFÉ BRAIN

『Mutually Exclusive Music 2』『inversich』2020年2月21日発売

Mutually Exclusive Music 2

モジュラー・シンセ再び咆哮──待望のコンピ第2集!

貪欲騒音機械を操る、グレイヴスタイル(宇川直宏+森田潤)/ギャルシッド/フューエルフォニック/デイヴ・スキッパー/ハタケン──5ユニットが参加。
これこそモジュラーのダイバーシティだ。你墜入騒音地獄──森田潤・法外監修!

mutually exclusive music 2.

詳細はこちら COLLECTION > Mutually Exclusive Music 2

inversich

トランペットの《零度》もっと深く……

ヨーロッパや日本をはじめ世界を駆け巡り多彩な演奏活動を続けるドイツ出身のトランペット奏者「アクセル・ドナー」のソロ第2作。
トランペット音とエレクトロニクスを加工編集した実験的な音像が、前作からの流れを継承しながら新たな展開を迎える。

Axel Dörner

詳細はこちら COLLECTION > inversich