Radio ensembles Aiida

Radio ensembles Aiida
Radio ensembles Aiidaは、異色の女性パフォーマー“A.Mizuki”によるソロ・サウンド・ユニット。 複数のBCLラジオが偶然織り成す一期一会の受信音と、リレースイッチの電流制御などによって生まれるビート/グルーヴをコンダクトし、類を見ないサウンドスケープ的な音世界を紡ぐ。そのジャンルレスな独自の風景こそがラヂオデリアだ。これまでに、17年の「IN A ROOM」と同18年の「From ASIA」の“Radio Of The Day”シリーズ2作を発表。新作「by chance ≒ by choice」では、チャンス・オペレーションなどの手法で、偶然と意図の拮抗する新たなコンポジションにも取り組んでいる。
RadioensemblesAiida_FromASIA
Radio ensembles Aiida FromASIA
SPF-002 ¥2,200 (税込)
2018年2月18日発売
Allopoietic factor
Various Artists
Allopoietic factor
SPF-003 ¥2,200 (税込)
2018年6月15日発売
Radio ensembles Aiida by chance ≒ by choice
Radio ensembles Aiida
by chance ≒ by choice
SPF-013 ¥2,200 (税込)
2019年10月11日発売

EP-4 [fn.ψ]

EP-4 [fn.ψ]
EP-4の佐藤薫とPARAやEP-4のサポートなどマルチに活動する家口成樹の2人によって2015年に組まれたユニットEP-4[fn.ψ]。その名の示すとおりEP-4の活動に重なる別動ユニットである。 これまで京都/大阪/東京などでライヴ活動を行い、この「OBLIQUES」が初のCD作品となる。ラップトップ・ガジェット、シンセサイザー、エフェクターなどによって織りなす即興的音の立体空間は、 ノイズでありアンビエントでもあるという対語的多面的要素を見事に融合し、音のアマルガムを構成している。※ [fn.ψ] = [ファンクション・サイ]
OBLIQUES
EP-4 [fn.ψ]
OBLIQUES
SPF-001 ¥2,200 (税込)
2018年2月18日発売
Allopoietic Factor
Various Artists
Compiled by Shigeki Ieguti Allopoietic Factor
SPF-003 ¥2,200 (税込)
2018年6月15日発売
 

CAFÉ BRAIN

φonon Album CAFÉ BRAIN

『待望4年ぶりのソロ・アルバムは時下清福の脳内風景ミュージック』

2020年、COVID-19禍の最中にラインナップされる作品は、待望久しい山本精一によるソロ・アルバム『CAFÉ BRAIN/カフェ・ブレイン』だ。 コマーシャル・リリースとしてのソロ名義作品は16年の『Palm』以来4年ぶりとなるアルバム。ライヴ用に制作した素材やライヴ録音のフラグメントに新録を重ねながらトリートメントを施し、ミックスからマスタリングまで山本自身の手技で仕立てられた完全ソロ作品となっている。 アブストラクトな構成主義的トラックから、ダークに加速するアンビエント音像まで──瞬間に音が音を侵食し、あるいは拒絶し、またある刹那にそれを感受する──その狭間で軋むような、山本精一らしい多層的アスペクトを包み込む脳内音風景がひろがっている。

inversich

Axel Dörner

トランペットの《零度》もっと深く……

2020年第一弾。ヨーロッパや日本をはじめ世界を駆け巡り多彩な演奏活動を続けるドイツ出身のトランペット奏者「アクセル・ドナー」のソロ第2作。トランペット音とエレクトロニクスを加工編集した実験的な音像が、前作からの流れを継承しながら新たな展開を迎える。 2020年の第一弾にラインナップされたCDの1枚は、異形のトランペッター「アクセル・ドナー」のφonon第2作となるソロ・アルバム『inversich/インファージッヒ』だ。 18年に第1作として発表した『unversicht/ウンフェルジヒト(SPF-007)』は、ポストデジタル時代の指標としてその存在の特異点を示した作品となっていたが、本作でも電子的に拡張/メタモルフォーゼさせたトランペット音による孤独な実験の成果を、一連の新世紀音響ガイドとして聴く者に提供する。タイトルの『inversich』とはドナーによる造語で存在しない単語だが、ドイツ語的には、反転/自己/逆の/私の/逆しま/自分自身──などの意味的交わりを想起させながら、前作『unversicht』と共鳴している。 多様なプレイヤーとのセッション作品が多いドナーながら、ここでは続編として一貫した圧倒的ソロ・アンサンブルを構成する。

Mutually Exclusive Music 2

mutually exclusive music 2.

『モジュラー・シンセ再び咆哮──待望のコンピ第2集!』

2020年第一弾。貪欲騒音機械を操る、グレイヴスタイル(宇川直宏+森田潤)/ギャルシッド/フューエルフォニック/デイヴ・スキッパー/ハタケン──5ユニットが参加。これこそモジュラーのダイバーシティだ。 你墜入騒音地獄──森田潤・法外監修! 2020年の第一弾にラインナップされたCDの1枚は、謎の匿名老嬢「アノニモ」のアルバム『il salone di anonimo』をリリースしたばかりの森田潤が、グレイヴスタイル(宇川直宏+森田潤)/ギャルシッド/フューエルフォニック/デイヴ・スキッパー/ハタケン──5ユニットの作品をまとめたモジュラーシンセのコンピCDアルバム。2018年リリースの『Mutually Exclusive Music』シリーズの続編だ。副題『Cohesion and Coupling of Modules(モジュールの凝集度と結合度について)』は、電子楽器のプログラミング/パッチングの相互排他的な抽象度による関係反転原理が、操作する者とその音楽作品としての効果/結果に及ぼすある種の仕掛け/ギミックのことだ。それは、前作のシニカルなエレクトロ・ビートの概念から、アンビエントやハーシュ・ノイズなどを包摂していく本作の編纂過程でもある。

by chance ≒ by choice

『偶然と選択によるコンポジション──』 “ラヂオ Ensembles アイーダ”の3rdアルバム登場!

BCLチューナーを抱えたラヂオデリックなパフォーマー「Radio ensembles Aiida」の新作が届いた。前2作のフィールド一発録音による偶然性の高い“音日記”的作風を発展させ、同様のフィールド音源から厳然とした意図によるコンポジションを施した作品などが加わったのが特徴だ。曲づくりの手法に独自のチャンス・オペレーションを導入したことで、聴く側の意識のあり方への問いかけが明確になっている。平成ラストデイ@DOMMUNEでの“φonon Radio Orchestra”ライヴ演奏も収録!

令和元年のトップを飾るリリースの1枚は、A.Mizuki のソロ・ユニットであるラヂオ Ensembles アイーダの「by chance ≒ by choice」。これまでに発表された「IN A ROOM」と「From ASIA」のRadio Of The Dayシリーズ2作に続くサード・アルバムだ。 前2作同様、BCLチューナー片手に訪れたタイ/アメリカ/日本──各地でのフィールド・レコーディング音源を素材としながらも、本作では、複数音源を恣意的にミックスしたり、サイコロをロールして出た数字による偶然の順番で並べてミックスしたりと、トラックごとに異なる脱々構築的な試みが成功している。従来の手法を深化~発展させ、仕掛けられた偶然と意図的/恣意的な選択とが限りなくイコールに近づこうとする空間に、脱構築と構築がせめぎ合う不確定的コンポジションが奇跡的に成立し、不可思議な時空を表出させる。意図と恣意と選択、選択は仕掛けられた偶然、偶然は選択された必然──と、リスナーに“人が何に価値を見いだすのか?”を問う、価値への挑戦とも言える意欲作だ。 なお、テンテンコ、佐藤薫、森田潤が参加し、時間指定された進行表でBCLラヂオを演奏した19年平成ラストデイ@DOMMUNEの“φonon Radio Orchestra”ライヴ演奏も収録している。
『音がでる。それはもう既に楽器だ』 ……中原昌也

Deep & Moistures

『テンテンコひとり遊戯』 自主レーベル作品から選りすぐった14トラック! ジャンルや空間を自在に往来する愛らしきエレクトロ・ノイズ・ミュータント”TENTENKO”。 ライヴ会場や通販で発表してきた自主制作CD-R作品中でシリーズ化した「Deep & Moistures」から、選りすぐりトラックをテンテンコ本人と佐藤薫がコンパイル! 100%ハンドメイドの風合いと、どこかユーモラスでヒューマンなタッチが大きな魅力だ。無尽蔵のアイデアと無邪気なチャレンジ精神が伝わる全14トラック(含未発表曲)

令和元年のトップを飾るCDリリースの1枚は、新時代のミュータント・ポップを体現するテンテンコによる「Deep & Moistures: The Best of Private Tracks」だ。自主レーベル(テンテン・レコーズ)から毎月発表してきたプライベート作品のCD-Rは、これまでに約50枚のコレクションを形成しているが、中でも15枚以上のシリーズとして人気の高い”Deep & Moistures”から選りすぐった13トラックに、未発表曲を加え全14トラックがコンパイルされたのが本アルバム。鋭い重工業ビートで脳髄に切り込んでくるかと思えば、鼓膜をスルーしたノイズで内臓を刺激したり、人懐こくキャッチーなリフで急所をくすぐる……。歌メインのテンテンコ名義作品やライヴとは異なる趣の収録曲たちは、カシオトーン、リング・モジュレーター、オシレーター、サンプラー、ポータブル・シンセ──などの機材を自ら操って作られ、自宅スタジオで録りためたトラック、ライヴやイベントのために制作した作品などから構成されている。テンテンコの、宅録とライヴの現場というスペースを自由に往き来する活動スタイルと、アーティストとしての柔軟な姿勢が表現された”一家に一枚”の決定盤だ!
『日々変化する”テンテンコ”のイメージの中で、湿っていて深層心理を探る、ひとつ確率された自分。音楽と向き合うための時間と場所。それが「Deep & Moistures」です』 ……TENTENKO
『奇妙な響きと重さ、時に歪を持つこれらの楽曲群が、私には心地よく、切なくも楽しげに聴こえる』 ……伊東篤宏

il salone di Anonimo

Madam Anonimo

『齢70超の老嬢が歌い示す事象の水平線』これはいったい何なのか!?謎の匿名女性歌手「Madam Anonimo (アノニモ夫人)」から届いたファースト&ラストCDアルバム。出所不明で解説不能ながら、アカペラ一発録りのその歌声に、森田潤が歓喜の一人集団エレクトロ即興楽で呼応した奇蹟の作品だ。 60年代にアングラ劇団のディーバを務めてから半世紀、世界とジャンルを自在に横断し、70歳を過ぎたという彼女が示すその先は……ようこそアノニモ夫人の部屋へ!

令和元年のトップを飾るCDリリースの1枚は、φonon初の歌モノ作品。70歳を超えるというソプラノ女性歌手、Madam Anonimo (アノニモ夫人)の「il salone di Anonimo (サロン・アノニモ)」だ。その名は匿名であり無名、そもそも名前は不要であり、アノニモは仮の名でしかない。60年代よりアングラ劇団などで歌っていたという彼女だが、その歌声による作品は半世紀を経ながら本作が初となる。アルバムは異形のカバー曲集となっており、東西の有名楽曲が14トラック収録されている。 φononではおなじみの楽士、森田潤が音楽プロデュースを担当。アノニモ本人による自録りに近いアカペラ音源を基に、モジュラー/電子自動演奏による一人集団即興を繰り広げ、アノニモの部屋を彩っている。シャンソン~カンツォーネ~オペラからアメリカン・ソングブック、そしてサイケロック~現代音楽から”革命的”軍歌まで、独自の解釈とパラフレーズが黒く輝いている。──アノニモ夫人とは何者なのか?
『心に沁みる歌は、必ず誰かの歌だ。(中略)これは誰だ?』 ……市田良彦
『こんな音楽が今この時になってとつぜん登場したことには何か絶対的な意味があるに違いない。』 ……佐々木敦
※初回プレス限定ボーナスCD付

Without Words, Without Silence

Heteroduplex

禅の僧侶による『電子の共鳴箱』宗教家としての視座から楽曲を描く…… そんな試みを続けてきた現役の臨済禅僧が興したソロプロジェクトがHeteroduplex (ヘテロデュプレクス)」だ。 修行の傍らにアジアの聖地を巡って録りためたフィールド・レコーディング素材のコラージュと、親しんできた電子楽器のミクスチュアが無修無証の身体~アンビエントに染み込んでゆく。 それは、エレクトリカルな公案であり、経典を再編するかの如き意志による非ニューエイジ的な試みでもある。

  2019年のトップを飾り、平成を締めくくるCDリリースの1枚は、臨済禅宗の現役僧侶によるソロプロジェクトHeteroduplex(ヘテロデュプレクス)のデビュー・アルバム「Without Words, Without Silence」だ。このタイトルは禅語の「離却語言(りきゃくごごん)」を表し、”言葉を発せず沈黙せずとも、離(主体)と微(客体)が一つになることは無い”の意。禅の公案では言葉を弄しあらゆる感覚器官から刺激を差し込み、体験と身体感覚に訴え悟りの契機へと仕向ける。本作は電子音を弄した公案であり、内向きの心地よさで世界への無関心を誘う潮流への禅的申し立てとも言えるだろう。Heteroduplexの核となるのは、’80年代よりサディサッズやニウバイルのギタリストとしての活動も続ける五十嵐義秀。マッシヴなビートに絡む繊細に歪んだギターワークが持ち味。1990年からの仏道修行で収集したフィールド・レコーディングをコラージュし、禅的視座に立った作曲・演奏と整合させるソロプロジェクトと同時に、ライヴでは変異導入を意図する即興的デュオ編成で、臨機応変に相方を変えながら演奏活動を行うという”二本鎖”コンセプトも期待される。
『音は鏡に反射し、水には水月が映っている…… ……鈴木創士

My Pretty Pad

bonnounomukuro

『MPCが織りなす騒音たちのタペストリー』 ディストピアの隙間から湧きでる音響子をムーディーなサウンドに紡いできた音の箱庭師「bonnounomukuro (ボンノウノムクロ)は、神戸~関西を中心にグローカルな活動を続けるソロユニットだ。 2014~18年に制作された大量のトラックから、家口成樹のサポートで選りすぐられた楽曲をCDにパッケージ♪ 粉々に破砕~変調されたサンプルに、煩悩と本能が浸食され、気まぐれな挑発的エレクトロが炸裂する!

  2019年のトップを飾り、平成を締めくくるCDリリースの1枚は、神戸の秘宝 bonnounomukuro (ボンノウノムクロ) の「My Pretty Pad」だ。家口成樹の監修でφononよりリリースされたコンピレーション・アルバム「Allopoietic factor」への参加も記憶に新しいbonnounomukuroは、それまでにも日野浩志郎(YPY/goat)のbirdFriendや虹釜太郎のICERICEなどのレーベルから、カセット/CD-R/データ配信──各種のフォーマットで多くの作品をリリースしてきた。 本作にも家口成樹をサポートに招き、未発表/新作合わせて13時間以上に及ぶ音源からセレクトされたという”だいたい妄想”の13トラックをCDパッケージに収録。神戸某所の秘密のアジトに用意されたコックピットに座るだけで自動生成されるという、音と音楽の隙間に増殖する「軽み」と「細み」のギミック・グルーヴ……。初見はサイコパス(?)、その実態はゆるキャラ系(?)というbonnouワールドは、電子音のダイバーシティを体感させてくれる類い稀な空間である。
『後で評価されるんじゃなくて今発見してくれ!』 ……日野浩志郎

Mutually Exclusive Music

φonon Album Mutually Exclusive Music

『モジュラー・シンセによる新音樂調書』 「φonon (フォノン)」発動第四弾。 貪欲騒音機械を操る4人の猛者、森田潤、Hair Stylistics (中原昌也)、DoraVideo (一楽儀光)、齋藤久師──による画期的コンピレーションCD。 森田潤・責任編集! CVに挿入された1本のケーブルが生んだモジュラー・シンセからの報告書でもある。

2018年を締めくくる第四弾にラインナップされたCDの1枚は、21世紀の音楽調書としてのファーストアルバム『LʼARTE DEI RUMORI DI MORTE』をリリースしたばかりの森田潤が、中原昌也、一楽儀光、そして齋藤久師──3人のモジュラリストに声をかけ実現した世界に類を見ないモジュラー・シンセのコンピレーション・アルバムだ。 ここ数年で大きな話題となり、世界中の大小メーカーがこぞって参入するモジュラー・シンセ市場には、千種を超えるともいわれる様々なモジュラーが流通。しかしハード先行の話題がともすれば音楽そのものに《?》を投げかける今、このアルバムがその疑問符へのメルクマールとなる。 タイトルの『Mutually Exclusive Music』は、電子楽器のプログラミング/パッチングの選択的緻密さがある意味で反音楽的に作用すること、両立し得ない取捨選択だけでなく音楽作品として相互排他的に決定するイベント/事象をシニカルに表しているのだ。その意味で、このCDは”not mutually exclusive”な選択となるだろう。

unversicht

Axel Dörner - unversicht

『トランペットによる《音楽の深零度》……』

「φonon(フォノン)」発動第四弾。ヨーロッパや日本をはじめ世界を駆け巡り多彩な演奏活動を続けるドイツ出身のトランペット奏者”アクセル・ドナー”のソロ・アルバム。彼の参加したあまたのセッション作品とは異なり、トランペット音とエレクトロニクスを加工編集した実験的な音像作品。 2018年を締めくくる第四弾にラインナップされたCDの1枚は、日本でも大友良英など多くのアーティストとのコラボレーションで知られるドイツ出身の即興トランペット奏者アクセル・ドナー渾身のソロ・アルバム。ジャズやクラシック、フリーインプロヴィゼーション等、ノンジャンルなセッション活動を旨とする彼がその一方で、電子的に拡張/メタモルフォーゼさせたトランペット音による実験を独り重ねてきた成果がこのアルバム「unversicht/ウンフェルジヒト」だ。 タイトルの「unversicht」とはドナーによる造語でドイツ語に存在しない単語だが、ドイツ語的には、不可視/予期しない/透明/不確実/無保証/肝要──など、様々な意味の交わりを想起させる言葉の遊びであると同時に全く無意味な単語でもあるという。加工され拡張し変形され編集することで生まれる多様な音像が、そのタイトルどおりに音韻的変化を想起させ、類い稀なるソロ・アンサンブルを構成している。
『これは、ポストデジタル時代の「音楽」戦略ガイドである』 …… 佐々木敦

Diffraction

Singū-IEGUTI
『太古によみがえる未来のトリオ!光も歪む、珠玉のノイズ・アンビエント』 ──佐藤薫(EP-4)監修による新レーベル「φonon(フォノン)」発動第三弾。 PARA、EP-4 [fn.ψ]などで活躍する関西アンダーグラウンド・シーンの最重要人物・家口成樹が、広島県在住の兄弟エクスペリメンタル・ユニット”Singū” (シングー)と合体したプロジェクト”Singū-IEGUTI”のファースト・アルバム。 EP-4 [fn.ψ]で佐藤薫とパートナーを組むシンセ/キーボード奏者で、ラップトップ・アーティストでもある家口成樹が、広島県在住のKIYO(drums)とKETA RA(guitar)の兄弟からなるエクスペリメンタル・ユニットSingūと合体したトリオ・プロジェクトSingū-IEGUTIの『Diffraction』。ファースト・アルバムとなる本作には、ユニークな音楽感性をもつ家口らしい穏やかで知的なアプローチと、プログラミングやエレクトロニクスのほかギターやドラムなど生楽器も取り込むSingūの柔軟性が織りなす、美しく精緻でアンビエント~エレクトロニカ色の濃い10曲を収録。2016年から17年にかけて行われた数回の即興演奏をもとに制作された。 ■家口成樹オフィシャル・サイト http://shigekiieguti.com

BaBaQue: Un poco de miedo

Hosoi Hisato

『ババケ、ちょっとこわい』──佐藤薫(EP-4)監修による新レーベル「φonon (フォノン)」発動第三弾。

チルドレンクーデター首謀者・ホソイヒサトによる27年ぶりのセカンド・ソロ・アルバム。

佐藤薫とは80年代から交流のある京都拠点のバンド、チルドレンクーデターの首謀者ホソイヒサトによるソロ・アルバム。切れ味鋭いノイズとビートが聴く者の脳裏に潜む闇の記憶を不気味なまでに挑発する。かつてチルドレンクーデターのカセット・ブックを制作・リリースしたペヨトル工房の今野裕一がライナーノーツを担当。 ホソイは’83年に”謎の少年楽団”としてカセットブック『チルドレン・クーデター』を発表して話題となり、現在も活動を続ける”チルドレンクーデター”の首謀者として、またボアダムスのオリジナルメンバーとして知られるなど、10代の頃から関西アンダーグラウンド・シーンを支える要人のひとり。そのホソイの実に27年ぶり2作目となるソロ・アルバム『BaBaQue(ババケ)』は、作曲、ベース、サンプリング、ループ、素材コラージュ、シンセサイザー演奏から打ち込み、ミックスなどの制作工程をホソイ自ら手がけたのちに、佐藤薫が最終調整で協力した渾身の1枚だ。 タイトルはサルバドール・ダリの「Babaouo」の語呂に魅了されたことをきっかけに思いついたもの。ホソイらしい不穏なノイズや攻撃的なビートが次々と襲いかかる(ちょっとこわい)曲が揃っている。EP-4 unitPのために制作したトラックを用いた曲や、自身の27年前のファースト・ソロ『GEORGIA!』の曲をサンプリングしたものなど、トラックメイカーとしての手腕もいかんなく発揮。チルドレンクーデターの最新作『Fear of Liberty – 自由の恐怖』に収録されていた「気違いソテー」の完全宅録テクノ・ヴァージョンもボーナス・トラックとして追加されている。
『音で文学や映画や哲学のエッセンスを[やる]のはたまらない』 今野裕一

作曲, サンプリング, ループ, コラージュ, ベース, シンセサイザー, ミックス: ホソイヒサト サウンド調整, プロデュース: 佐藤薫 アルバムスーパーバイザー: Nakamura Yasuyuki カバーアート, Photo & Design: ホソイヒサト

ライナーノーツ:今野裕一(ペヨトル工房) SPF-005 ¥2,000 (税別) 2018年9月21日発売

 
BaBaQue cover 裏面
BaBaQue cover 裏面

外部関連リンク

BaBaQue ペンギン BaBaQue: Un poco de miedoチルドレンクーデター公式 Discography 制作者が語るBaBaQueチルドレンクーデター ArtDump やんぐの衛生日記  

LʼARTE DEI RUMORI DI MORTE

JUN MORITA

「φonon(フォノン)」発動第二弾。未来主義的超散文モデュラー原動機を操る森田潤の初ソロ!

■その第二弾となる2セットの1枚にラインナップされたのは、都会の夜を徘徊しながら空間を切り裂くサウンド・モデュラリスト、森田潤。DJ、映像作家、クリエイターとして活躍する森田による混沌と恍惚の美学をディスクに凝縮。あらゆる音のエレメンツを、ノイズのカケラでさえも、マッシヴに乱反射させて危ういサウンド・コラージュへと進化させる類い希な音響センス。2018年5月に上演の芥正彦企画/演出によるノイズ・オペラ『カスパー』の音楽を佐藤薫と共に担当するなど、フィールドや手法を越境する森田の新境地がここに!
『それは、常にアクチュアルな感覚刺激としての未来に、リニアな未来にはない不規則に圧縮・伸長された特異点として位置している』 ……佐藤薫
 

Allopoietic Factor

φonon V.A.

「φonon (フォノン)」発動第二弾。山本精一のPARA、自身のソロ・プロジェクトkruispuntなどで活動するほか、佐藤薫とEP-4 [fn.ψ]でも活動する家口成樹が編纂した10組のアーティストによるエレクトロ・コンピレーション!

■レーベル第二弾となる2セットの1枚にラインナップされたのは、シンセ奏者/サウンド・クリエイター/プロデューサーの家口成樹が選曲/編纂したコンピレーション・アルバム。PARAやEP-4、自身のソロ・プロジェクトkruispuntなどで活動する寡黙なる男が、その鋭い触覚で国内エレクトロ系アーティスト10組をチョイス。 若手からベテランまで含めたその10組のアーティストは── ZVIZMO/TURTLE YAMA/bonnounomukuro/Singū-IEGUTI/Yuki Hasegawa/4TLTD/Natiho Toyota/black root(s) crew/Radio ensembles Aiida/EP-4 [fn.ψ]──(収録順)
『Bluetooth=青い歯に噛み付かれたヘッドフォンを通して、あなたの身体にあらたな回路が繁殖してゆく音が聴こえる』……大谷能生
■アーティスト情報 Track 1 ZVIZMO 伊東篤宏とテンテンコのデュオユニットによるストレンジ・テクノイズ。テンテンコの電子ビートと伊東のOPTRONが生み出す新鮮なアンサンブルが魅力。 Track 2 TURTLE YAMA KOPYこと呉山夕子(THE CREAMS/ex.water fai)とカメイナホコ(三田村管打団?/MOONFACEBOYS/トンチトリオ/ex.ウリチパン郡etc.)によるエレクトロニカ・デュオ。 Track 3 bonnounomukuro MPC2000をメインに楽曲制作を開始。2013年に日野浩志郎氏 (goat, bonanzas) 主宰のカセットレーベル《birdFriend》からリリースした「Mindows」が話題に。 Track 4 Singū-IEGUTI KIYO(Drums)とKETA RA(Guitar)の兄弟ユニットSingūと、家口成樹(Synth)のコラボユニット。電子音やジャズ、ノイズなどをベースに、重層的な音像を描き出す。現在アルバム製作中。 Track 5 Yuki Hasegawa ドラマーとして多くのバンド活動を経た後にソロ活動を開始。エレクトロニクスを駆使しつつ、時にはドラマーとして、音像空間を構築しながら内なるイメージを呼び起こす。 Track6 4TLTD 電子音楽家RUBYORLA(ルビオラ)による隠密新プロジェクト。4トラックのカセットMTR時代の初心に返り、ミニマムながらマックスの音造りを志す。 Track 6 Natiho Toyota ダンスや演劇の音楽やアート系インスタレーション音楽を中心に活動。アンビエント、エレクトロニカ、ノイズなどを消化し、空間を立体的に考察したサウンドデザインを行う。 Track7 black root(s) crew 黒いオパール(kuroi black)を中心とした不定形電子音集団。本作は田上敦巳(ex.goat)とYuki Hasegawaを加えた音源をベースに、新たなビートと方向性を加え再編集。 Track 9 Radio ensembles Aiida 異色のパフォーマーMizA.ukiによるソロユニット。複数のBCLラジオの受信音や、ターンテーブルの回転によるビートをコンダクトする電波サーフ。φononよりセカンドCDを発売中。 Track 10 EP-4 [fn.ψ] 家口成樹とEP-4の佐藤薫のユニット。ノイズでありアンビエントでもあるという対語的多面的要素を融合し音のアマルガムを構成する。φononより初CDを発売中。

From ASIA (Radio Of The Day #2)

Radio ensembles Aiida

BCLチューナーを抱えて訪れたアジアの街角でのフィールド・レコーディングで構成された不思議空間を創出

2017年11月ファーストアルバム「IN A ROOM (Radio Of The Day #1)」をVLZ PRODUKTから発表し、異例とも言える好セールスを記録。この「From ASIA」は同じRadio Of The Dayシリーズの第2作となる。 2017年11月ファーストアルバム「IN A ROOM (Radio Of The Day #1)」をVLZ PRODUKTから発表し、異例とも言える好セールスを記録。この「From ASIA」は同じRadio Of The Dayシリーズの第2作となる。 前作では自室の音風景を切りとり繊細かつ大胆な不思議空間を表現していたが、本作ではタイトルどおり、BCLチューナーを抱えて訪れたアジアの街角でのフィールド・レコーディングで構成された不思議空間を創出している。 つまりその不思議が、待ち受け開放から本来の開放を求める不品行な能動へとシフトしたのがこの作品集だ。彼女とラヂオの出会う世界をひとはラヂオデリアと喚ぶ!※Radio ensembles Aiida ファーストCDも発売中! Radio ensembles Aiida inaroom IN A ROOM (Radio Of The Day #1) VLZ Produkt https://www.vlzprodukt.com/

OBLIQUES

EP-4 [fn.ψ]

EP-4の佐藤薫とPARAやEP-4のサポートなどマルチに活動する家口成樹の2人によって2015年に組まれたユニットEP-4 [fn.ψ]。

ラップトップ・ガジェット、シンセサイザー、エフェクターなどが織りなす即興的音の立体空間は、ノイズでありアンビエントでもあるという対語的多面的要素を見事に融合した音のアマルガムを構成する。 「OBLIQUES」は2017年6月大阪で行われたライヴの演奏を収録した作品だ。フィールド録音の変調や現実音を切り取って即興編集される佐藤のソニックスコープと純正律チューニングを自在に操る家口の重畳的シンセサイザーが、ときにストリームのように、ときにはフィルミーに立体的な音空間を織りなす。ライヴ丸ごと60分、ノンストップのノイズ・セット!※ [fn.ψ]=[ファンクション・サイ]
『二人の演奏者の強固な意思によって秩序立てられた音場は、地中やら成層圏やらを軽やかに漂いながら、突然真空から生え出た巨大な構造物のように振る舞う』 ……山本精一

NEW ALBUM 山本精一『CAFÉ BRAIN』リリース記念 LIVE

2020年7月19日(日) @京都 UrBANGUILD/アバンギルド

19:00 開場 20:00 開演 電話:075-212-1125 メール:info@urbanguild.net URL:http://urbanguild.net VJ: 井上理緒奈 Sound Operator: 井上潤一 前売:3,000円 (+ドリンク) 当日:3,500円 (+ドリンク) ──新型コロナウイルス感染予防対策により座席数が制限され、前売と当日売を合わせて30名様限定となりますのでご了承ください── ※両会場共に当日は必ずマスクを着用してください※ ※7月19日@アップリンク京都と25日@アップリンク吉祥寺のイベントは会場の都合で中止になりました※  

2020年7月25日(土) @ SUPER DOMMUNE 山本精一有観客有配信ディナーショー「PHYSICAL CAFÉ BRAIN」

18:30開場 19:00開演 24:00閉演 ●19:00-21:30 第一部:TALK「山本精一解体新書」 Anatomical Tables of SEIICHI YAMAMOTO(+無料配信) ミシュラン星付き級の料理人が腕をふるうフレンチをいただきながら体感する山本精一の音楽生活41年。 出演:山本精一 聞き手:宇川直宏(DOMMUNE)、佐藤薫(φonon) ゲスト:大友良英、一楽儀光(ドラびでお)司会:伊東篤宏 ●21:30-24:00 第二部:LIVE「山本精一有観客有配信LIVE|PHYSICAL CAFÉ BRAIN」(+有料配信) ブルゴーニュの泡泡が弾け飛ぶシャンパンをいただきながら体感する山本精一の脳内音楽とマスターピース。 ■LIVE1:山本精一 SOLO ■LIVE2:山本精一 with LIVE GUEST ■SEIICHI YAMAMOTO ONLY DJ:MOODMAN with LIVE GUEST  

山本精一『カフェ・ブレイン』2020年7月16日(木) 発売 !!

φonon Album CAFÉ BRAIN

山本精一『カフェ・ブレイン』 待望のソロ・アルバムが4年ぶりの登場

COVID-19禍中にお届けする最新作は、リビングレジェンド山本精一による久々の完全ソロ・アルバム。 自身のライヴで使用した音源やライヴ録音などを素材としながら、 新たな演奏を加えてアレンジ。 山本の脳細胞から多層的に分泌漏れしたたる、諧謔と知性そして狂気と浪漫の音風景── φonon Album CAFÉ BRAIN 詳細 COLLECTION > CAFÉ BRAIN

『Mutually Exclusive Music 2』『inversich』2020年2月21日発売

Mutually Exclusive Music 2

モジュラー・シンセ再び咆哮──待望のコンピ第2集!

貪欲騒音機械を操る、グレイヴスタイル(宇川直宏+森田潤)/ギャルシッド/フューエルフォニック/デイヴ・スキッパー/ハタケン──5ユニットが参加。 これこそモジュラーのダイバーシティだ。你墜入騒音地獄──森田潤・法外監修! mutually exclusive music 2. 詳細はこちら COLLECTION > Mutually Exclusive Music 2

inversich

トランペットの《零度》もっと深く……

ヨーロッパや日本をはじめ世界を駆け巡り多彩な演奏活動を続けるドイツ出身のトランペット奏者「アクセル・ドナー」のソロ第2作。 トランペット音とエレクトロニクスを加工編集した実験的な音像が、前作からの流れを継承しながら新たな展開を迎える。 Axel Dörner 詳細はこちら COLLECTION > inversich