letters-1 騒音書簡1-8 2022年10月30日 Mon cher ami, 友人同士の手紙のやりとりというのは、そもそも変な感じがするし、恣意的にやればやるほど、やりにくいところがあるのもわかってきた。まあ、嫌いな奴との往復書簡というのも考えに … “騒音書簡1-8” の続きを読む
letters-1 騒音書簡1-7 2022年9月29日 Cher Sô-si, 裸のラリーズなぁ。水谷さんが亡くなり色々と再発されているし、なにか書いておくべきタイミングなんだろうと思う。しかし、これは直接言ったかと思うが、水谷孝と裸のラリーズについて今 … “騒音書簡1-7” の続きを読む
letters-2 騒音書簡2-07 2022年9月30日 市田君 前回の君の手紙に反論がある。好き嫌いで物事を判断することは馬鹿げているし、反動的で無益だということも重々承知している。だが僕は「文学」が好きかとも、「哲学」が好きかとも聞いていない。そうすぐ … “騒音書簡2-07” の続きを読む
letters-1 騒音書簡1-06 2022年8月29日 良彦さま 前回の手紙の君の意見に賛成だ。この前のEP-4 unitP+佐藤薫+山本精一の大阪ライブだが、佐藤薫には、シンセは横に置いて、ど真ん中のスタンドマイクの前に立っていてもらいたかった。昔のよ … “騒音書簡1-06” の続きを読む
letters-2 騒音書簡2-6 2022年8月28日 創士くん、 音楽が好きかって? 俺には音楽絡みというわけではないのだが、一つの規範がある。いつのまにか出来上がった作業仮説のようなものにすぎないけれど。それは〈好き-嫌い〉でものを語らないということ … “騒音書簡2-6” の続きを読む
letters-2 騒音書簡2-5 2022年7月28日 こんにちは 君と同じように「比喩」を嫌悪している作家マグナス・ミルズの『鑑識レコード倶楽部』を読ませてもらったよ。だけど俺にはこの比喩の拒否はこの作家特有のレトリックにしか見えなかったし(たとえそれ … “騒音書簡2-5” の続きを読む
letters-1 騒音書簡1-05 2022年7月30日 鈴木創士へ、 なるべく毎回、宛名の書き方を変えようと思っているのだが、ついに呼び捨てか? いや、そういうわけではない。今回の手紙は「鈴木創士」と名乗っている作家・音楽家に宛てているつもりである。同じ … “騒音書簡1-05” の続きを読む
letters-2 騒音書簡2-04 2022年6月25日 So-siどの、 『カラマーゾフの兄弟』の代わりに、最近の小説を一つ読んでみた。君から文学者──「文学的な人」ぐらいの意味か──として認めてもらえたからというばかりではなく、誕生日プレゼントに「騒音 … “騒音書簡2-04” の続きを読む
letters-1 騒音書簡1-04 2022年6月28日 親愛なる市田君、 君が言うように哲学は存在しなかったかもしれないから、君は哲学者になったんだろ? なるほど哲学も文学もどうでもいいと僕も思っている。フーコーの有名な言葉、「別の仕方で思考すること」が … “騒音書簡1-04” の続きを読む
letters-2 騒音書簡2-03 2022年5月20日 親愛なる友、 君の質問に答えなければならないね。君が指摘する僕の文章、とにかくそれは「文学」だ。「……のように」だが、「直喩」でも「隠喩」でもいい、そいつは「現実」の裏をかき、その断片をかすめ取るた … “騒音書簡2-03” の続きを読む
letters-1 騒音書簡1-03 2022年5月28日 鈴木創士兄、 おかしなことになっている。佐藤薫の仕掛けがさっそく効果を発揮している。貴兄からの2通目の手紙を読みながら、そう思わずにいられなかった。我々はそれぞれのn通目の手紙をφononのサイト上 … “騒音書簡1-03” の続きを読む
letters-1 騒音書簡 1-02 2022年4月29日 親愛なる市田君 君の言うように「最初の一文はむつかしい」。それどころか、それを書いた後、振り返ると最初の一文は透明になっている。消えている。「最初の一文」としてそれを書いたのか確信が持てない。セロニ … “騒音書簡 1-02” の続きを読む
letters-2 騒音書簡 2-02 2022年4月29日 So-siくん、 そう来たか、ジェイムズ・ジョイスか。ノイズ・ミュージックはさしあたり『フィネガンズ・ウェイク』の「ような」ものか。最後までそうであるかはさておき。前々から小説家としてのきみにいつか … “騒音書簡 2-02” の続きを読む
letters-1 騒音書簡 1-01 2022年3月28日 鈴木創士 殿 創士に公開で手紙を書け、と佐藤薫から。あいつはもう最初の手紙を書いているらしい。おれはまだそれを読んでおらず、まさに今、おれからの最初の手紙を書きはじめている。レーベルのサイトを介した … “騒音書簡 1-01” の続きを読む
letters-2 騒音書簡 2-01 2022年3月21日 市田良彦さま ひどい空音に襲来されていた時期がある。空襲警報が鳴り響いた。カチカチ山が騒音に包まれ、ケツに火がついたみたいだった。まことの耳鳴りだったが、それは空耳と区別がつかないていのものだと感じ … “騒音書簡 2-01” の続きを読む