騒音書簡1-06

2022年8月29日 良彦さま 前回の手紙の君の意見に賛成だ。この前のEP-4 unitP+佐藤薫+山本精一の大阪ライブだが、佐藤薫には、シンセは横に置いて、ど真ん中のスタンドマイクの前に立っていてもらいたかった。昔のよ …

騒音書簡2-6

2022年8月28日 創士くん、 音楽が好きかって? 俺には音楽絡みというわけではないのだが、一つの規範がある。いつのまにか出来上がった作業仮説のようなものにすぎないけれど。それは〈好き-嫌い〉でものを語らないということ …

騒音書簡2-5

2022年7月28日 こんにちは 君と同じように「比喩」を嫌悪している作家マグナス・ミルズの『鑑識レコード倶楽部』を読ませてもらったよ。だけど俺にはこの比喩の拒否はこの作家特有のレトリックにしか見えなかったし(たとえそれ …

騒音書簡1-05

2022年7月30日 鈴木創士へ、 なるべく毎回、宛名の書き方を変えようと思っているのだが、ついに呼び捨てか? いや、そういうわけではない。今回の手紙は「鈴木創士」と名乗っている作家・音楽家に宛てているつもりである。同じ …

騒音書簡2-04

騒音書簡第4回
2022年6月25日 So-siどの、 『カラマーゾフの兄弟』の代わりに、最近の小説を一つ読んでみた。君から文学者──「文学的な人」ぐらいの意味か──として認めてもらえたからというばかりではなく、誕生日プレゼントに「騒音 …

騒音書簡1-04

騒音書簡第4回
2022年6月28日 親愛なる市田君、 君が言うように哲学は存在しなかったかもしれないから、君は哲学者になったんだろ? なるほど哲学も文学もどうでもいいと僕も思っている。フーコーの有名な言葉、「別の仕方で思考すること」が …

騒音書簡2-03

2022年5月20日 親愛なる友、 君の質問に答えなければならないね。君が指摘する僕の文章、とにかくそれは「文学」だ。「……のように」だが、「直喩」でも「隠喩」でもいい、そいつは「現実」の裏をかき、その断片をかすめ取るた …

騒音書簡1-03

騒音書簡第3回
2022年5月28日 鈴木創士兄、 おかしなことになっている。佐藤薫の仕掛けがさっそく効果を発揮している。貴兄からの2通目の手紙を読みながら、そう思わずにいられなかった。我々はそれぞれのn通目の手紙をφononのサイト上 …

騒音書簡 1-02

騒音書簡
2022年4月29日 親愛なる市田君 君の言うように「最初の一文はむつかしい」。それどころか、それを書いた後、振り返ると最初の一文は透明になっている。消えている。「最初の一文」としてそれを書いたのか確信が持てない。セロニ …

騒音書簡 2-02

2022年4月29日 So-siくん、 そう来たか、ジェイムズ・ジョイスか。ノイズ・ミュージックはさしあたり『フィネガンズ・ウェイク』の「ような」ものか。最後までそうであるかはさておき。前々から小説家としてのきみにいつか …

連載読みもの『騒音書簡』スタート!

市田良彦と鈴木創士が φonon サイトを介してお手紙のやりとり? 互いの試論と随感が絡み合い偶成する(であろう)無数の誤謬と変異。 二人はなにを感じて記すのか。デュアル・スパイラル往復書簡……連載はじまる!

騒音書簡 2-01

騒音書簡
2022年3月21日 市田良彦さま ひどい空音に襲来されていた時期がある。空襲警報が鳴り響いた。カチカチ山が騒音に包まれ、ケツに火がついたみたいだった。まことの耳鳴りだったが、それは空耳と区別がつかないていのものだと感じ …

60 Snippets

60 Snippets
『森田潤が紡ぐ60スニペッツ!』 選択/配列された60個の音の断片。各60秒の音の欠片(カケラ/スニペッツ)がモジュラー・シンセ奏者、DJ、そして音楽的倒錯者である森田潤によって「死の騒音」に変換される。予想し得ないカケ …

M.U.D.R.O.M.

M.U.D.R.U.M.
M.U.D.R.O.M. =[マッドロム/M.U.D (Modern Ultimate Drums)+R.O.M (React Only Memes) ] 現代における究極のドラムはミーム(人類の文化を進化させる遺伝子以 …

THE END OF THE LOOP

M.U.D.R.O.M.
『三者相乗するインダストライバル・ユニット.。ファースト・アルバム!』 またしてもφononから新時代のトリオ・ユニットが登場する。ベテラン電子音楽家のルビオラ、EP-4のパーカションを担当するユン・ツボタジ、そしてドラ …

Tentenko

テンテンコ
惑星上で最も愛らしいエレクトロ・ノイズ・アイコン──TENTENKO (テンテンコ)。1990年生まれ。北海道出身。身長142cm。 2013年アイドルグループ ”BiS” に加入。2014年のBiS解散とともにフリーラ …

Unaffected Mixes ±

Unaffected Mixes ±
『ダークエイジに蘇る元祖ミュータント・ポップ!』 日本のオルタナティヴ・ミュージック黎明期を代表するユニットとして注目される”R.N.A.オーガニズム”の未発表ミックス音源集が単独CD発売! Vanityレーベルから19 …

R.N.A. ORGANISM

R.N.A.ORGANISM
R.N.A.オーガニズムは、京都を中心に活動していた匿名ユニット。0123、Chance、Tetsuの3人により1978年に結成。宅録とスタジオライヴで趣味的活動を続け、翌年Tetsuの脱退と同時にZeroが加入。その時 …

KISHINO TABATA BROPHY

KISHINO TABATA BROPHY
岸野一之(KK NULL) プログレッシヴ・ハードコア・ロックバンドZENI GEVAのヴォーカリスト、ギタリストにして作曲家、エレクトロニクス奏者。81年、即興ギタリストとしてソロ活動開始。平行して、メルツバウとのコラ …

Epitaxophone

Epitaxophone
『──結晶化する幻影と響き──』 《φonon (フォノン)》レーベル2021年の序幕に登場するのは2組のトリオ・ユニット。その一方は、関西アンダーグラウンド・シーンの最重要人物・家口成樹が、KIYOとKETA RAの兄 …

Dangerous Orbits

Dangerous Orbits
『迫り来る軌道上のデンジャー・ポイント!』 《φonon (フォノン)》レーベル2021年の序幕に登場するのは2組のトリオ・ユニット。その一方は、岸野一之、田畑満、フィリップ・ブロフィ──豊富なキャリアと確かなパーソナリ …

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『かくて作品が生まれた…』市田良彦
この実験の結果は残しておくべきである。音と映像の記録とは別に、どのようにこれが作られ、聴かれたかを。以下は作家・森田潤と視聴者である私、二人の経験の付き合わせである。φononレーベルの諸作品を2年にわたって聴くなかで、 …

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Posts Related to~のartwok
Posts Related to~のartwokがほぼ2組で行っているためボリュームが多く、Artistより目立ってしまいますので、最後の最後で良いのでArtworkのリンクは非表示にできませんでしょうか。

Elijah

Dave Skipper
『世界を発振させるクリスチャン・ハーシュ・ノイズ……』 2020年を締めくくる一枚は、英国出身で日本在住の現役キリスト教宣教師、デイヴ・スキッパーによる初のコンセプト・ノイズ・アルバム『エリヤーフ』。真正面から旧約聖書に …

Sonus Non Capax Infiniti

Sonus Non Capax Infiniti
『モジュラー・シンセによるソロ・オーケストラ第二巻!』 2020年を締めくくる一枚は、モジュラー・シンセ奏者/DJとして独自一貫の深化を続ける森田潤から届いた待望の2ndソロ・アルバム。マダム・アノニモや山崎春美など豪華 …